しばらく使用していなかったアルミホイルの中心が変色していた、とのお申し出を受けることがあります。これは、保管環境の湿気の影響により、腐食(サビ)が発生している状態です。
アルミ箔の原料であるアルミニウムは、軽さや断熱性、熱伝導性など多くの長所を持っている反面、水や塩分・酸・アルカリには比較的弱く、これらと長時間接触していると、酸化腐食現象(酸素と化合して酸化物が生成し錆びること)が発生いたします。
酸化腐食は、「ホイルの若干の粘り」から状態変化が始まり、「変色(乳白色 → 茶褐色 → 黒色)」から「ホイル同士のくっつき」を経て、やがて「白い粉状」へと発展してまいります。
保管環境の影響を受けやすく、湿気の多い場所や温度差の激しい場所などに保管された場合には結露が発生し、それがホイル内部に吸収され、外気に触れにくい(湿気が滞留しやすい)中央部のみが乾燥せずに腐食してしまいます。
多少の変色であればお使いいただけますが、触れて粉が指につくような状態まで進むとアルミがもろくなっていますので、食品にはお使いにならないようお願いいたします。