牛乳やヨーグルトの紙容器において、容器内部に黒や褐色の異物混入があるとお申し出をいただくことがあります。
これらの商品の容器に使用する原紙は、原材料のパルプを漉いて製造しております。高純度に繊維を取り出しても、原材料が天然素材であるため、木材由来の異物(樹脂分等)混入をゼロには出来ません。こうした異物はフィルターを介しても完全には除去し切れずに夾雑物(きょうざつぶつ)として原紙の中に漉き込まれます。主な夾雑物としては、未蒸解の木材成分、木材中の樹脂分や黒化した木材成分等があります。
容器メーカーにて検品を行いますが、小さなレベル(大きさ)のものを排除してしまうと、相当数の容器をロスとして廃棄することとなり、資源、エネルギーの過剰消費となってしまうという考え(地球環境への負荷軽減)に基づいて、使用を許可しております。
なお、容器内側はポリエチレンラミネート加工しているので、この夾雑物は内容物に接触することはありません。
容器内部
容器断面